Bison for Java

この Bison は Java 言語のコードが吐けるように修正したものです。 "-j" あるいは "--java" オプションを指定すると、Java 用のパーサを 出力します。アクション部は当然、Java 言語で記述します。 Java 化するにあたり、C 言語とは完全互換ではないため、一部、仕様 に変更があります。以下、Java モードでの主な違いを列挙します。

• 以下の命令がサポートされていない。
  %union, %pure, %semantic_parser
• -p オプションによる name-prefix は正常に動作しません。 出力後、手作業でコードの修正が必要となります。
• -d オプションは無視される。
• yylex() と yyerror() の定義は省略できない。
• YYACCEPT, YYABORT, YYERROR, YYFAIL はマクロではないので、 関数呼び出しのように、 YYACCEPT(), YYABORT(), YYERROR(), YYFAIL()としなければ ならない。
• yylval は Object 型に固定。int 型を yylval に値を代入するときは、 new Integer(int) を呼び出して、Object 型にしてやらないとならない。
• %type, %token による型指定は、キャスト命令に置換される。 C 言語版は、union を用いて型合わせを行うが、Java 版はキャストを 用いて型合わせを行う。なお $$ はキャストさず、常に Object 型です。
• 新しく、"%import" 命令が追加された。使用例:
  %import java.io.*;
  と記述すると、クラス定義の前に、import 文が追加される。
• 入力ファイル名を Parser.y とすると、出力ファイル名は ParserTab.java、クラス名は ParserTab のように、 Tab が追加された名前になる。
• 今のところ、複数のパーサを混在させることはできない(一部のクラスが 衝突するため)。 ただし、出力後、不必要な部分を手作業で削除すれば、複数のパーサの混在は 可能。

• bison-java-patch-1.gz (オリジナル->j1)
• bison-java-patch-2.gz (j1->j2)

1999-06-19

    * Bison 1.27 j2 released.
    * Modified indentation of the source code.
    * Bug fixed.

1999-06-18

    * Bison 1.27 j1 released.